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幽霊は怖くない

皆さんは、幽霊はいると思いますか?

一般的に幽霊について語られるときは「いる」か「いない」で論議がなされる場合が多いようです。
考えてみれば世の中にあれほど幽霊を研究してる人がいるのにもかかわらず、答えが出ていないのですから、素人の私たちがいくら議論しても答えが出る訳はありません。

「いや!○○さんの理論はちゃんとした答えが出ている」と言う方もいらっしゃるでしょうが、世界の共通認識になっていない以上は「ちゃんと答えが出ている」状態ではないと思いますので却下です。
だったら、私たちが幽霊に対して議論をするときに何を議論すれば良いのか?。
「いる」のか「いない」のかなんて手垢のついた議論では最近高度に発達した情報化社会に対応できません。

そこで考えました。
幽霊は「怖い」か「怖くない」かで議論してはどうだろうか、と。

一般的にはもちろん「幽霊は怖い」と言われてますので、私としてはここはひとつ「幽霊は怖くない」を主張したいと思います。

幽霊が怖くない理由:その1「幽霊がいないものと考える」
さて、冒頭にものべた通り世の中では幽霊は存在の有無が議論の的になっています。
そこで、まず最初に「幽霊はいない」と仮定します。
あなたは世の中にないと分かっている物を怖がる人ですか?。
「ハレー彗星がやってきて地球の空気が無くなる」のが怖い人ですか?。
「死神があなたの元へやってきて突然、魂を抜く」のが怖い人ですか?。
そうです、無いと思っているものは存在しないのですから、怖い訳は無いんです。
ましてや、幽霊イコール怖いなどと言ったイメージの産物が怖い訳はありません。
そうです、幽霊は怖くないのです。

幽霊が怖くない理由:その2「幽霊がいるものと考える」
いると分かっているのに怖いんでしょうか?。
たとえば、イリオモテヤマネコが怖いでしょうか?。
たとえば、後ろの席の上司が怖いでしょうか?。
怖くないですよね?。
いて当り前だと思っているものが、いるのに怖いなんて事は無いですよね。
ある日突然、いなくなった方がよっぽど怖いです。
なかには「いや、俺は上司が怖い」と言う方もいらっしゃると思います。
でも、その「怖い」と「幽霊が怖い」は別の物ですよね?。
「ジェットコースターが怖い」と「ヤクザが怖い」ではベクトルが違うのと同じで、幽霊が怖いのと上司が怖いのでは怖さの質が違うと思います。
そうです、幽霊は怖くないのです。

幽霊が怖くない理由:その3「幽霊がいるかいないか分からないと考える」
存在するかしないか分からないのは結構怖いです。
でも、世の中には「存在するかしないか分からない」物なんてけっこういっぱいありますよね?。
例えば河童。
例えばネッシー。
例えばつちのこ。
でも、それらは幽霊よりも恐怖感が薄いです。
どれもこれも「いたら楽しいな」と言った感覚さえ受けます。
では、これらと幽霊の違いはなにか?。
幽霊は「何かを恨んでそう」だから怖いのです。
恨まれるのは怖いですね。
生身の人に恨まれるですら怖いのに、壁とか自在に抜けられそうな幽霊に恨まれるのはたまりません。
でも、冷静に考えてみましょう。
幽霊は何を恨んでるのか?。
幽霊は誰を恨んでるのか?。
そうです!、幽霊は少なくとも見ず知らずの自分の事は恨んでいないのです。
例えば「人を恨んで殺人をやった」と言う人がいるとします。
私たちはその人の考え方を怖いとは思いますが、その人自体は怖くはありません。
なぜなら自分はその人には恨まれていないから。
一緒です。幽霊も。
他人の事を恨んでいるかいないかすら分からない物が自分に危害を加える可能性はどれだけの物でしょうか?。
それはささいな理由で自分を恨んでるかもしれない会社の同僚と比べてどちらが怖いのでしょうか?。
そうです、幽霊は怖くないのです。

どれを検証してみても幽霊は怖くないことになりました。
これで夏に向けての稲川淳二対策はバッチリですね!。
俺は怖いんでみませんけど。

余談
この話しを知り合いにしたら
「星さんの言ってる事は一瞬聞くと合ってるけど後で、よくよく考えるとかなり間違ってる」
と言われました。
みなさん、俺の話を後でよくよく考えるのは勘弁してください。